花咲く庭 ~50代から始める自分時間

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実家相続で考えたこと

実家を売るべきか?

前回に引き続き実家のマンション問題。

もともとは両親と弟(未婚)が住んでいた駅近マンション。父が亡くなり、マンションは共有名義者だった母のものになった。しかしその母も痴呆のため施設に入り、現在マンションには弟が一人で住んでいる。

母の状況は痴呆に加え脳出血となり、病院で寝たきり状態になっている。年齢や体力等を考えても数年以内に亡くなる可能性が高い。。

こんなことを書くと不謹慎かもしれないけれど、母もすでに90歳近い。50代になると周りの友人達とも実家の話をする機会が増えてきて、人の死をを感情的でなく客観的に見るようになってきている気がする。

私には姉と弟がいる父はすでに亡くなっているので、もし母が亡くなった場合、両親の遺産は3人で分けるのが順当。

遺産と言っても地方の駅近マンションだけだけれど。貯金は介護や病院費用ですでになくなっており、母の年金と遺族年金でまかなっている状態。

そんなわけで母が亡くなると、残るのは実家のマンションだけ。

普通だったら、マンションを売ってそのお金を3人で分けるべきなんだろうけれど、「相続」という機会を利用すれば、不動産仲介手数料払ったりせずに駅近のマンション物件が手に入る。それを賃貸したらどうかと考えた。

築20年は超えているけれどマンション全体の管理状況は良好。部屋に少しリフォームを加えれば賃貸できるのではないかとひらめいた。

実家の2LDKを月10万で賃貸できれば年間120万の収入。10年間で1200万!

マンション全体の管理状況はとても良く、居住者の修繕積立金の支払い状況もまずまず問題ないと聞いている。新築時に購入した層はすでに70代、80代と高齢化しているけれど、若い世代の居住者も増えており、あと20年、30年は問題なく賃貸経営できそう。

もし今後月10万の収入があれば 年金に加えて頼れる収入源となりそうだと取らぬ狸の皮算用

現実は甘くなかった

でも実際にマンションに来てみると、予想以上の老朽化。壁紙、床は貼替必要だろうし、お風呂とトイレ、キッチンは全面リフォームが必要。なんといってもお風呂は追炊きなし、浴室衣類乾燥機は壊れてる(ベランダでの洗濯物干しは禁止なので致命的)、お風呂の水を流すと逆流。トイレはウォシュレットなし、キッチンのガスコンロは使用できず、収納扉内は一部腐食。これだけでもリフォームしようとすれば400万かかるとみた。それから姉弟には、私一人がマンションを独り占めするわけにはいかないので、相続分相当の現金を渡す必要があるでしょう。そうなると、例えば相場が2100万なら1人あたり700万円。この700万円分の現金を2人に渡す必要があるのでなんと1400万!を相続時に用意しなければならない。

1400万で築年数は経っているけれど管理の行き届いた駅近のマンションが手に入ると思えば安いけれど、そこからリフォーム料金とかを考えると結局2000万近くはかかる。

そもそも姉弟に払う1400万はどこから出せばいいのやら。実家があるのは私の住む地域から大分離れているので、手続きのたびに飛行機に乗って行かなきゃならない・・・。これは相当の手間も必要かもしれない。

そんなことを考えると、やっぱり売った方がいいのかなあと今日も悩む。